「別の番組では、元夫のことを『仕事もやりくりしてくれて、お父さんを頑張ってくれる』と褒めていましたよ。そんな、離婚後の現状に悲壮感が漂ってないところもプラスに働いていると思います」(前出のバラエティ制作スタッフ)

■テレビで消費されていることは自覚している!?

 離婚してここまで生活が良い方向に変わったということは、逆に結婚生活は自分らしさを見失っていたのかもしれない。

「子供もいるため、『離婚をしてはいけない』と無理をしていたと、ネット番組で話していました。しかし、ある時カウンセラーから『なんでそんなに頑張れるの?』と言われ、『頑張らなくていいんですか?』と気持ちが楽になったそうです。離婚はネガティブなイメージが強いですが、SHELLYの場合、離婚に対するあっけらかんとした言動や離婚後の日々の充実など、不幸感が全くない。ゆえに、毒舌交じりの発言でも嫌味がなく、視聴者が好印象を抱くのでしょう。離婚ネタが尽きても、バラエティ番組では重宝されると思います」(同)

 TVウォッチャーの中村裕一氏は、そんな彼女の魅力についてこう分析する。

「離婚が人生の失敗と見なすことは、もはやひと昔前の価値観です。婚姻制度に縛られず、パートナーとより良い関係を模索し構築するための離婚という選択肢もあるのです。彼女は自らのタレント活動でそれを広めようとしているのかもしれません。もともと頭の回転が早く、物怖じしない切り返しの大胆さと上手さが彼女の持ち味だったので、これからもテレビで活躍することは間違いない。ただ、ちょっとでも目新しい切り口やキャラクターが登場するとあっという間に群がり、飽きられるまで使い倒すのがバラエティの悪いところ。賢い彼女のことですから、現在のプチバブル的な状況を冷静に受け止めているはずで、どうか無駄に消費されることなく、彼女らしい生き方を貫き続けてほしいです」

 離婚で仕事も好転しそうなSHELLY。元々、機転が利く上、はっきりした物言いをするタイプだ。いつしか、ご意見番的なポジションを獲得しているかも?(丸山ひろし)

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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