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【大腸がん手術】専門医に聞くセカンドオピニオンをとるべきケースは?

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(イラスト/寺平京子)

(イラスト/寺平京子)

 直腸がんの手術は、部位によっては「肛門を残せるか」という問題が避けられない。肛門を残す術式として、ISR(括約筋間直腸切除術)という方法がある。ISRは、肛門を締める内肛門括約筋と外肛門括約筋のうち、内肛門括約筋だけを切除して肛門を温存する。

「近年、ISRは普及が進み、いまや特殊な手技ではありません。危険性の少ない安全な手技として広まっているでしょう」(石田医師)

■セカンドオピニオンとるべきケース

 的場医師、石田医師ともに、「がんを取り切るには人工肛門が避けられない」と言われたときにはセカンドオピニオンをとるべきという意見で一致する。

「肛門を残すための手術の技量には、まだ施設間での格差があるため、ほかの病院なら温存可能と判断される可能性もあります。ただ、ISRで肛門を温存できても、術前と同じように排便できるわけではありません。排便機能の低下は避けられないことは知っておいてほしいです」(的場医師)

 石田医師は、「高齢である」「心臓病や運動器障害などの持病がある」といった理由で、「手術はできない」と言われたときにも、セカンドオピニオンをとったほうがよいという。

「病院によっては、持病に対する処置が可能で、大腸がん手術を受けられる場合があります。あきらめずに聞いてみましょう」

≪セカンドオピニオンをとるべきケース≫

ケース
「人工肛門が避けられない」といわれた場合

肛門温存のための術式は進歩・普及している。一方で、施設間格差があり、得意とする術式が異なる場合がある。人工肛門が避けられないのかほかの医師の意見も聞こう。

ケース
高齢や持病を理由に「手術はできない」といわれた

高齢である、心臓病などの持病がある、出血が止まりにくい薬を服用している……。これらに該当すると手術に伴うリスクが高いが、病院によっては対応が可能な場合も。

■ランキングの読み方と病院選び

 大腸がん手術は手術数が多い病院ほど、レベルの高い、安全な手術が期待できる。その手術数について、石田医師は「全体の手術数で、年間100例以上が一つの目安になる」と見ている。


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