清水寺(c)朝日新聞社
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国内の世界遺産と、新型コロナウイルスに対する対応
国内の世界遺産と、新型コロナウイルスに対する対応

 新型コロナウイルスによる影響が拡大している。株式会社オリエンタルランドは28日、東京ディズニーランドと東京ディズニーシー(千葉県浦安市)を29日~3月15日までの間、臨時休園することを発表した。営業再開の予定は3月16日で、休園期間中のチケットについては払い戻しなどで対応する。同じくテーマパークのユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪市此花区)も同日、新型コロナウイするの感染拡大を防ぐため、29日~3月15日に臨時休業することを発表した。

【表】国内全23か所の世界遺産の対応はこちら

 屋内型テーマパーク「サンリオピューロランド」(東京都多摩市)も22日~3月12日までの臨時休園を発表したばかり。スポーツイベントやアーティストのコンサートだけでなく、“自粛”の波はテーマパークにも広がっている。

 では、観光客が多く集まる世界遺産はどうなのか。AERA dot.編集部は、国内全23か所の世界遺産の担当者に個別に問い合わせた。(各世界遺産の運営状況は、表を参照)

 まず、修学旅行の定番である「古都京都の文化財」(京都府・滋賀県)はどうか。京都市に問い合わせると、「市として入場制限などの要請はしていない」(市観光おもてなし課)とのことで、対応は各寺社に委ねられるようだ。清水寺と金閣寺は通常通り入場でき、「閉館の予定はない」(両寺の担当者)とのことだった。

 同じく、修学旅行の定番である「法隆寺」(奈良県斑鳩町)も、感染対策にアルコール消毒液を境内に設置しているものの「閉鎖の予定はない」(寺の担当者)との回答。「古都奈良の文化財」(奈良市)の東大寺や、「日光の社寺」(栃木県日光市)の東照宮も通常通り開放されている。

 一方、「小笠原諸島」(東京都小笠原村)では入島制限はないものの、島に来る乗船者に問診・検温を実施し、水際対策を固めている。村総務課によると、「感染者は出ていません」(28日17時現在)。希望する村民には、マスクを配布している。

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