【脳腫瘍手術】専門医に聞くセカンドオピニオンをとるべきケースは? (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

【脳腫瘍手術】専門医に聞くセカンドオピニオンをとるべきケースは?

このエントリーをはてなブックマークに追加
(イラスト/寺平京子)

(イラスト/寺平京子)

■セカンドオピニオンとるべきケース

 髄膜腫などの良性腫瘍は基本的に進行が遅いため、脳ドックなどで見つかった症状が全くない小さい腫瘍では、すぐに手術が必要ではない場合も多い。

「できた場所などにより状況は異なりますが、多くの場合、小さくて無症状なら定期的にMRIを撮るなど経過観察で様子を見ます。少しずつ大きくなるようなら、患者さんと相談し治療の時期などを決めます。神経に近いなどの確たる理由もなくすぐに手術をすると言われたら、セカンドオピニオンをとるべきだと思います」(山本医師)

 逆に症状があり進行が速い悪性脳腫瘍では、検査や治療が迅速に進まない、手術後の放射線・化学療法など治療方針が明確ではない(同じ施設でできない)、といった場合がセカンドオピニオンの対象になる。

「症状があり悪性脳腫瘍と診断された場合、一刻も早い治療開始が重要です。入院期間や手術のメリットとリスク(手術によって起きうる神経症状と合併症)が明確でない場合や、とくに再発した場合に治験など新しい治療があるかどうかは、大学病院・がんセンターなどへのセカンドオピニオンを考えてもよいかもしれません」(成田医師)

≪セカンドオピニオンをとるべきケース≫
ケース
髄膜腫の診断で症状が全くないのにすぐ手術といわれた場合

髄膜腫の多くは進行が遅く年単位でゆっくり大きくなるため、腫瘍が小さく症状や浮腫(腫瘍周囲の腫れ)がない場合、すぐに手術が必要とは限らない。

ケース
悪性の診断で治療開始までに時間がかかる場合

悪性脳腫瘍は進行が速いため、短期間に症状が悪化することも多い。検査や診断を迅速におこない、症状がある場合には一刻も早く治療を開始することが重要。

■ランキングの読み方と病院選び

 脳腫瘍は希少疾患の一つで、他のがんと比較して元々の患者数がそれほど多くない。また腫瘍が良性か悪性か、良性でも髄膜腫か神経鞘腫かなど、腫瘍の種類で治療方法が異なり、病院によって治療の得手不得手がある。そのため、単純に手術総数で比較するのは難しい。

「手術総数よりも、患者さん本人の腫瘍の手術をどの程度おこなっているかが参考になります。悪性腫瘍では神経膠腫、良性腫瘍では髄膜腫、下垂体腺腫、神経鞘腫の手術数が多ければ、その腫瘍の治療を重点的におこなっており、慣れていると考えられます。脳腫瘍は種類が多く治療も悪性と良性で違うので、自分の腫瘍に関する情報を中心に考えることが、病院選びの一つのポイントになると思います」(成田医師)


トップにもどる dot.オリジナル記事一覧

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい