――めちゃめちゃウケてました。

「あぁ、よかったです。僕、『SASUKE派』なんです」

――そうですよね。DVDも出ると思うんです。

「あぁ、本当に?はい」

――(別の記者が)松本さんは、中居派だって言っていましたよ。

「僕は『SASUKE派』です。それに引っかけているんです、気付いてください!」

――先ほど、今でもSMAPの中居くんと言われるという話をされていました。そのとき、どういう風に感じられたのでしょうか。

「あぁ、何にも。SMAPの中居くんでいいですよ、という感じです。全然。僕を『中居さん』『中居くん』という人もいますけど、8割9割くらい、SMAPの中居くんだと言います。否定することもないし、解散したよ!とも言わない。『あぁ、どうも』と言います。ずっとそれで生活してきたわけですから、パーンってなれるほどのことでもないです。それぞれ見てくれている方々も、パーンって切れたものがパーンって気持ちが切れるわけではない。その違和感はないですね」

――3年経って、客観的にSMAPを見たり、すごいグループだと感じることはありますか。

「あの騒動のときに『やべぇグループだ』と思いました。ちょっと思いました。自分じゃないところにどんどんいく。目の前で大きくなっているな、育っているな、と。近くにあるものだと成長過程ってプロセスが分かるんですけど、分からないところで報道に出て、それをいちいち確認しているわけではない。どんどん大きくなって、果たして、いい意味で自分はただただ普通のおじさんなわけで。家に帰ってリセットされるときにパッと思うと、これは本当に自分なのかな?という感じは、けっこう、多々そういう瞬間はありました」

――客観的に振り返る時間はなかったですか?

「そうねぇ。僕、本で見たんですけど、『幸せな人生を歩むのか、意義のある人生を歩むのか、どっちも取れないんじゃないか。幸せな人生は目の前のことに一所懸命になること。意義のある人生は、過去を振り返らないと意義のある人生は導かれないんだ』ということを読んだことがあります。

僕は振り返る時間はなかったかもしれませんが、自分の限りで目の前の幸せよりもしっかり振り返って、自分の足跡だったり、道草加減だったり、山を登っている間に『ここで止まっていたんだ』『ここでサボっていたんだ』『ここで下山しようと思っていたんだ』っていうのをしっかり、うーん、見ておきたいタイプの人間かもしれないですね。ということでございます!」

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中居「最後の挨拶」とは?