【セ・リーグ】

巨人
2016年:高橋由伸(2位→2位)
2019年:原辰徳(3位→1位)

・DeNA
2010年:尾花高夫(6位→6位)
2012年:中畑清(6位→6位)
2016年:ラミレス(6位→3位)

阪神
2012年:和田豊(4位→5位)
2016年:金本知憲(3位→4位)
2019年:矢野燿大(6位→3位)

・広島
2010年:野村謙二郎(5位→5位)
2015年:緒方孝市(3位→4位)
2020年:佐々岡真司(4位→?)

中日
2012年:高木守道(1位→2位)
2014年:谷繁元信(4位→4位)
2017年:森繁和(6位→5位)
2019年:与田剛(5位→5位)

ヤクルト
2011年:小川淳司(4位→2位)
2015年:真中満(6位→1位)
2018年:小川淳司(6位→2位)
2020年:高津臣吾(6位→?)

・監督交代のタイミングでの前年チーム順位
1位:2回
2位:4回
3位:4回
4位:6回
5位:6回
6位:15回

 まとめてみると、過去10年間で監督が交代したケースは37回あり、前年の順位は圧倒的に6位が多く15回を数える。また4位と5位もあわせたBクラスの合計は27回で73%となる。当然といえば当然だが、成績が低迷しているチームを立て直そうとして、指揮官を交代させるケースが多いことがよく分かる。

 このやり方がある程度奏功しているのはロッテとヤクルトだ。ロッテは過去10年に就任した3人の新監督がいずれも前年より順位を上げており、うち2回はAクラス入りを果たしている。またヤクルトにいたっては過去3回の監督交代でいずれも2位以上に浮上しており、2015年には最下位から優勝というV字回復を見せている。強さは定着していないものの、監督交代の効果はあったと考えられるだろう。

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前年上位も監督の変更で…