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【肺がん手術】専門医に聞くセカンドオピニオンをとるべきケースは?

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(イラスト/寺平京子)

(イラスト/寺平京子)

 週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院2020』では、全国の病院に対して独自に調査をおこない、病院から得た回答結果をもとに、手術数の多い病院をランキングにして掲載している。病院ランキングだけでなく、治療法ごとの最新動向やセカンドオピニオンをとるべきケース、ランキングの読み方などを専門の医師に取材して掲載している。ここでは、「肺がん手術」の解説を紹介する。

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 肺がんで手術の対象となるのは、原則として非小細胞がんのステージI、IIとIIIの一部だ。しかし、高齢で様々な合併症のある患者も多く、肺を切除すると呼吸機能が落ちるため、実際に手術が可能なのは肺がん患者全体の3割程度に留まっている。

 切除する範囲は、がんの大きさやステージによって異なる。早期がんでは、小さく切除する区域切除や部分切除などの縮小手術もおこなわれているが、標準治療は肺葉切除とされてきた。

 それが今、変わりつつある。

 順天堂大学順天堂医院の鈴木健司医師は、次のように話す。

「1995年にアメリカでおこなわれた無作為試験で、小さい切除では再発率が上がるという結果が出たため、一概に縮小手術がよいとは言えませんでした。しかし、CTなどの診断機器や技術が当時より格段に上がった現在、同様の試験を日本とアメリカでおこない、再発率は変わらないという結果が出ています。今後はとくに早期がんで、区域切除と部分切除が脚光を浴びてくると思います」

 再発率が変わらないなら、小さく切除する利点は大きい。国立病院機構四国がんセンターの山下素弘医師は言う。

「区域切除や部分切除の優れている点は、残る肺が多いことです。大きく取るよりは呼吸機能も保たれるので、とくに高齢で肺活量が少ない方や複数病変がある方などには適しています。また、手術時間が区域切除で2~3時間、部分切除では1時間程度と短いことも、利点の一つです」

 肺がんに対するロボット手術は2018年4月に保険適用された。ただ手術可能な病院はまだ限られ、また技術的な面から見ても、どこでも安心して受けられる治療となるには、もう少し時間がかかりそうだ。

 


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