「2019年のジャパンカップにはクラブチームが参加できず、プロ、大学、高校だけでの大会になってしまった。いろいろな理由があるが、そのうちの1つに、プロがクラブチームに負けてしまったことがあるという。日本の女子野球界全体を盛り上げていかないといけない時期なんですが残念です」

 ジャパンカップは女子公式野球の日本最高峰と言われる。今年は主催者の日本女子プロ野球機構側の判断でクラブチームの参加が叶わなかった。本西氏はこんな時期だからこそ、プロとアマが1つになる必要性を語る。

「うち(ハナマウイ)にも日本代表選手がいます。そういった選手がプロとしてやって行ける環境がなくなることは大きな損失です。今回、女子プロ野球リーグを退団した選手の多くも現役を続けたいと言っています。なんとかしないといけない」

 女子野球界は大きな転換期に差し掛かっている。現状のままでは才能あふれる逸材の多くが埋もれてしまう。女子野球界に明るい光が差し込む日が来るのを願うばかりだ。