「エースの大野雄大も2018年は0勝と非常に苦しみましたが、昨年は9勝8敗、防御率2.58で最優秀防御率のタイトルも獲得するなど、中日の先発陣は復活しつつあります。ただ、中継ぎ陣は最優秀中継ぎ投手に輝いた左腕ロドリゲスがメジャーに移籍するなど、代役を誰が務めるのかといった“不安材料”も少なくない」(前出のスポーツライター)

 ロドリゲスの代役として、オリオールズ傘下3Aノーフォークなどに所属した、左腕のゴンザレスを獲得した。最速155キロの左腕だが、中継ぎとして昨季41ホールドを挙げたロドリゲスの穴を埋められるか未知数だ。3年目の藤嶋健人がセットアッパー候補として期待されるが、血行障害が完治しておらず、無理はさせられない状況。中継ぎの陣容には不安が残るところだが……。

「昨年の中日は一点差で負けた試合が27試合もあった。優勝した巨人は77勝、中日は5位で68勝、つまり9勝しか差がなかった。中日が落とした27試合で3分の1程度、取っていれば、リーグ優勝をしていた計算となる。それだけ、セ・リーグの各球団に力の差はなかったとも言えます。投打がかみ合って、中継ぎ陣が整備できれば、中日はAクラス入りはもちろん優勝を目指せる位置にいるとは思います」(前出のスポーツ紙デスク)

 今年こそ、強竜復活へ――。与田監督の手腕に注目である。