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鈴木おさむ「『麒麟がくる』は、日本版『JOKER』なのかもしれない」

連載「1970年生まれの団ジュニたちへ」

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鈴木おさむdot.#鈴木おさむ
鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中

主演の長谷川博己 (c)朝日新聞社

主演の長谷川博己 (c)朝日新聞社

 放送作家・鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回のテーマは「NHK大河ドラマ『麒麟がくる』」。

【主演の長谷川博己】

*  *  *
 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の第一話が放送になった。僕はこのドラマをかなり楽しみにしていた。明智光秀と言えば、学校では本能寺の変で織田信長にクーデターを起こした「悪い人」として教わってきたはずだ。日本の中で歴史上の裏切り者と言えば?という質問で浮かぶトップじゃないかと思う。

 そんな明智光秀で大河ドラマをやると聞いた時に驚いた。「そろそろやるんじゃないか?」とは思っていたのだが、それが2020年というタイミング。東京オリンピックをきっかけに、様々なことが新しくなっていきそうなこの年にわざとぶつけているわけである。大河の主役として描くということは、一年かけて丁寧に描くわけだし、その間に主人公にたっぷりと感情移入していくわけだ。

 ということは、このドラマがうまく行けば行くほど、明智光秀=裏切り者というイメージが変わるはずである。NHKが大河ドラマを使って、歴史上の一人物のイメージのイノベーションを行うことになるのだ。

 悪役のイメージだった人をある意味ヒーローとして描く。これって、日本版「JOKER」でもあるんじゃないかと妄想が膨らむ。

 そして第一話。カラフルな世界観で描いているところから、「やっぱりな」と。明智光秀と聞いてダークなイメージを思い描く人が多いからこそ、カラフルな世界観に引っ張っているのかなと思ったり。

 そして、長谷川博己演じる明智光秀は格好良かった。第一話の最後で焼けた家の中に入って行き子供を助ける。燃える家の中から子供を抱えて出てきた光秀は、まるで映画「バックドラフト」の主人公のようなヒーロー。第一話で燃え盛る家を出したのは、最終的に本能寺の変に繋がる物語の布石なのか?とネットで書いてる人も多かったが、その辺もおもしろい。


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