「誠意は言葉ではなく金額…」 年俸交渉で“絶対に譲らなかった”選手たち

2020/01/16 16:00

中日時代の福留孝介 (c)朝日新聞社
中日時代の福留孝介 (c)朝日新聞社

 プロ野球選手はシーズンオフになると、年俸交渉という、もうひとつの闘いが待っている。できれば満額回答で一発サインといきたいところだが、球団側と折り合いがつかず、揉めるケースも少なくない。過去に契約更改で球団と揉めた選手やその際に飛び出した名言、迷言を集めてみた(※文中の金額はいずれも推定)。

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 近年で最も“揉めた”イメージが強いのが、中日時代の福留孝介だ。入団後5年間はいずれも一発更改だったが、2004年、現状維持の2億円を、「上がった分は(新潟県中越地震の被災地に)寄付するつもりだった」と初の保留。交渉は計6度に及び、サインしたのはキャンプイン前日の翌05年1月31日だった。

 この年を境に福留の年俸交渉は、毎年難航するのが“お約束”となる。最高出塁率と打率2位、103打点をマークした05年は、4000万円アップの2億4000万円を「相当の開きがあったと言っていいです」と保留。知人から借りて乗ってきた高級外車を指差し、「これは買えませんよ」と言ったことが、「車も買えない」発言として話題になった。さらにチームメートの井端弘和が「金額を見た瞬間に足がガクガクになりました」と3500万円アップの1億7500万円を怒りの保留後、2億円に上がると、「1回ごねて3000万円も上がるのはおかしい」と批判するなど、3度の交渉を経て、ようやく2億5500万円で合意した。

 そして、首位打者を獲得した06年は、交渉前から「誠意は言葉ではなく金額」の“名言”が飛び出した。実際に本人が言ったのは「誠意」ではなく「評価」だったといわれるが、1億2500万円アップの3億8000万円に対し、「言葉が出ません。唖然としたかな。球団からの提示は、自分(の希望)と大きくかけ離れていた。久々にあきれました」と保留。球団側も右膝の故障で約1カ月戦列を離れたことやチーム内のバランスを理由に譲歩しなかったため、3億8500万円で決着したのは、沖縄キャンプ中の07年2月22日だった。

 同年オフ、福留は球団側の4年総額17億円の条件を「高いのか低いのか決めかねた。ほかの評価も聞いてみたい」としてFA宣言。4年総額4800万ドル(約53億円)でカブスに移籍したのは周知のとおりだ。

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