■第2位 IRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道・えちごトキめき鉄道 金沢~糸魚川間:138.4キロ

 北陸新幹線長野~金沢間の延伸に伴い、この区間の並行在来線は2015年3月14日から第三セクター鉄道4社に引き継がれた。その結果、金沢~糸魚川間は私鉄路線となり、3社による直通運転は私鉄電車の最長距離鈍行となった。

 当該列車は1往復のみ。あいの風とやま鉄道521系が充当される。転換クロスシート主体のセミクロスシート車で、私鉄の長距離鈍行では快適性が高い。

 下り461Mは夕方から夜にかけての運転で、金沢を17時39分に発車し、糸魚川には19時52分に到着。所要時間は2時間13分。

 一方、上り530Mは朝の運転で、糸魚川を6時41分に発車し、金沢には9時12分に到着。所要時間は2時間31分。青海~泊間は日本海が眺められる。

■第3位 青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道 三沢~盛岡間:128.9キロ

 東北新幹線盛岡~八戸間の延伸に伴い、2002年12月1日より東北本線同区間が第三セクター鉄道のIGRいわて銀河鉄道、青い森鉄道に転換された。後者はのちに東北新幹線の全通で八戸~青森間も引き継いだ。

 当該列車は上り1本のみ。三沢を6時52分に発車し、八戸まで2520Mとして運転。八戸から列車番号は4520Mに変わり、盛岡には9時00分、0番線に到着する。所要時間は2時間08分。ただし、三沢~八戸間は土休日運休で、八戸始発となる。

■第5位 JR九州・肥薩おれんじ鉄道 隈之城~新八代間:122.3キロ
(※第4位はこれまで紹介した鉄道事業者の路線のためのちに箇条書きで紹介)

 九州新幹線新八代~鹿児島中央間の開業に伴い、2004年3月13日から鹿児島本線八代~川内間が第三セクター鉄道の肥薩おれんじ鉄道に転換された。全線交流電化ではあるが、気動車で運転されている。

 当該列車は上り3本のみ。鹿児島本線隈之城(くまのじょう)を発車し、次の川内(せんだい)で肥薩おれんじ鉄道に入る。明るい時間帯は区間によって天草灘や八代海の車窓を満喫できるだろう。八代から鹿児島本線になり、次が終点の新八代だ。所要時間は3時間47~56分。

 一般車両は7両がラッピングされており、肥薩おれんじ鉄道ホームページで数日分の運用を確認できる。

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第11位にランクインしたのはあの大手私鉄!