日々のレシートは捨てない。見返せば、その日に使った優待券をすぐ思い出すことができる(写真/工藤隆太郎)
日々のレシートは捨てない。見返せば、その日に使った優待券をすぐ思い出すことができる(写真/工藤隆太郎)
(図表)雨の日はヒラキの優待券で購入したレインコートを着用して自転車で疾走するという。そんな桐谷さんの、とある一日
(図表)雨の日はヒラキの優待券で購入したレインコートを着用して自転車で疾走するという。そんな桐谷さんの、とある一日

 テレビや雑誌で大人気の桐谷広人さん。70 歳を迎えた今、株主優待について新たな考えが得られたと言います。現在発売中の週刊朝日MOOK『定年後のお金と暮らし2020』で桐谷さんに密着取材!前回の記事「桐谷広人さん伝授 今だから言える! 株主優待を受けたほうがいい本当の理由」に続いて、株式投資を始めたきっかけや人間関係に健康など、株主優待によって変わったことや、本当のメリットについて聞きました。

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 株主優待を中心とした投資に切り替えてから9年近くが経ち、桐谷さんの生活にはどのような変化があったのでしょうか? 

■優待活用でアクティブに行動して健康的になる!
 
 桐谷さんといえば、自転車で疾走する姿を思い浮かべがち。超有名人となった今も、お酒を飲んだ時以外は自転車がメインの交通手段なのだそう。

「優待生活を始める前と比べて、身体はとても健康になったと実感しています。ムダなく優待券を使うために動き回っていれば、健康にもいいのは当然でしょう。都内だけでなく、埼玉の映画館にも自転車で通っています。期限切れにならないよう積極的に外に出るから、かなりの運動になりますね」
 
 たとえば、映画の優待券が複数枚のつづりに変わって金券ショップに転売できなくなり、ムダにするのはもったいないので、映画鑑賞の機会が急増しました(図表参照)。

「優待のおかげでたくさんの作品を見ているので、映画評論の仕事も依頼されるようになりました。背に腹は代えられなくて始めた優待生活で、私の人生が変わりました」

■優待を人と分かち合って親切にすると長生きに!
 
 優待生活を始めた時点で、数多くの優待品で部屋を占領されていた桐谷さん。その後もさらに保有銘柄数を増やし、連日のように優待品が届いています。

「株価が下がって優待利回り+配当利回りが4%以上になると、割安だと思ってついつい買ってしまいます。あまりにも保有銘柄の数が増えすぎて、とても自分では使い切れませんね」
 

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大西洋平

大西洋平

出版社勤務などを経て1995年に独立し、フリーのジャーナリストとして「AERA」「週刊ダイヤモンド」、「プレジデント」、などの一般雑誌で執筆中。識者・著名人や上場企業トップのインタビューも多数手掛け、金融・経済からエレクトロニクス、メカトロニクス、IT、エンタメ、再生可能エネルギー、さらには介護まで、幅広い領域で取材活動を行っている。

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株主優待を誰かにプレゼントするのが長生きの秘訣?