野辺山駅に停車中の「HIGH RAIL 星空」。野辺山では星空観察会が行われる(撮影/旅と鉄道編集部)
野辺山駅に停車中の「HIGH RAIL 星空」。野辺山では星空観察会が行われる(撮影/旅と鉄道編集部)
姨捨駅から棚田(右奥)を望む。姥捨付近の棚田は「日本の棚田100選」に選ばれている(C)朝日新聞社
姨捨駅から棚田(右奥)を望む。姥捨付近の棚田は「日本の棚田100選」に選ばれている(C)朝日新聞社
五能線を走る「リゾートしらかみ」から夕日を眺める(C)朝日新聞社
五能線を走る「リゾートしらかみ」から夕日を眺める(C)朝日新聞社
高崎駅を出発したC61 20(左)とD51 498。C61は「SLぐんま よこかわ」、D51は「SLぐんま みなかみ」として運用されている(C)朝日新聞社
高崎駅を出発したC61 20(左)とD51 498。C61は「SLぐんま よこかわ」、D51は「SLぐんま みなかみ」として運用されている(C)朝日新聞社

 間もなく販売が終了する「冬の青春18きっぷ」。JR旅客各社の普通列車が乗り放題となるフリー切符のロングセラーは、格安鉄道旅行だけでなく旅を楽しむためのアイテムとしても幅広い応用力を秘め、その実用性は抜群。そこで、「18きっぷ」を使っての観光列車をの旅をピックアップ。列車の旅そのものを楽しむスタイルの観光列車は、年末年始の疲れを癒してくれるはず。

【「リゾートビューふるさと」の車窓からの山岳絶景写真はこちら】

■「青春18きっぷ」ってどんな切符?

 今シーズンの「青春18きっぷ」は12月31日まで販売され、来年2020年1月10日まで利用することができる。

 基本的な発売方法やルールは従来通りだが、消費税率値上げの影響で、1万1850円から1万2050円に価格が改定た点はご留意を。

 簡単におさらいすると、1枚の「青春18きっぷ」は5回分の1日乗車券がセットになった切符だ。期間中の任意の5日(連続でも飛び飛びでもOK)に使えるほか、5人グループで一緒に利用したり、2人で2日間の旅をした残りの1枚をひとりで使うなどの組み合わせは自由自在。1回分の有効期間は乗車日当日限りだが、乗車した列車が0時を過ぎて最初に停車する駅まで有効。ただし、東京と大阪の電車特定区間では終電まで使うことができる。

 普通列車(快速系統も普通列車の一種)の普通車自由席が乗り降り自由で利用できるほか、別途に指定券や普通列車用自由席グリーン券を購入することで普通車指定席や自由席グリーン車にも乗車可能。このほか一部区間での特急列車や一部第三セクター路線の利用ができるなど例外的なルールも設けられている。

 今回、年末年始におすすめするのは、普通列車扱いで運行されている観光列車。全国各地で趣向を凝らした観光列車がお目見えしているなか、快速など普通列車の普通車で運行されている列車も多く、「青春18きっぷ」で贅沢気分を味わえるというわけだ。ただし、大半の列車は全車指定席となっていることから、指定券ぶんの出費は必要。しかし、真冬の絶景に、その出費以上の満足感が得られるに違いない。

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標高1375メートル!「HIGH RAIL 1375」は日本一の高原列車