6位の神田外語大では「航空業界研究」が行われ、航空会社出身の担当者によるキャリア開発講座(授業)を1年間通して行っている。CAに就くためのノウハウを学ぶのではなく、「企業とは何か」「航空業界全般の仕事・役割は何か」などを学ぶ。

 8位の東洋英和女学院大でも「エアライン講座」を行っている。大学が学生の様子を次のように伝えている。

「エアライン講座が始まりました。今回の講座は、3回からなる入門短期講座と、9回からなる実践講座の2種類です。この日は、座学。業界の知識や、採用基準などを学びました。学生たちの背筋を伸ばして熱心に耳を傾けている姿が印象的でした。対策すべきことも明確になったので、これから日々積み重ねていきましょう」(大学ウェブサイト、18年6月8日)

 20位の北九州市立大は、地元、北九州市に本社を置くスターフライヤーと連携し、「エアライン特別講座」を行っている。同社社員から航空業界の現状、職務内容を学ぶ。また、モックアップ(機体実物大モデル)内でのドリンクサービス業務の模擬体験、シミュレーター見学などがある。

 上記の大学の多くは航空会社と連携して、CA対策講座、航空業界就職コースなどを設置している。CA養成の世界で、産学連携が進んでいる。産学連携とは、たとえば、工学部と自動車メーカーが共同して新しい商品を開発するという話だけでない。大学と航空会社が一緒になって人材を育てることもその一つである。

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「ANAエアラインスクール学内講座」実施大の実績は?