キャビンアテンダント就職率ランキング(2019年)
キャビンアテンダント就職率ランキング(2019年)
CA就職に強い大学は金融機関にも強い? キャビンアテンダント就職率が高い大学
CA就職に強い大学は金融機関にも強い? キャビンアテンダント就職率が高い大学

 キャビンアテンダント(CA、客室乗務員)にもっとも強い大学はどこだろうか。卒業生(進学者を除く)に占めるCA就職者数の比率は、その一つの指標となる。ランキング上位校には、ミッション系女子大学、語学系単科大学、小規模大学、地方公立大学が顔を出している。

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 これらの大学のCAに関する進路支援を見てみよう。

 2位の学習院女子大には、キャリア支援プログラムとしてキャビンアテンダント対策講座・エアライン講座がある。就職先上位(2018年)は、全日空10、みずほフィナンシャルグループ7、りそなホールディングス6、三菱東京UFJ銀行(現・三菱UFJ銀行)5、日本航空4、ANAエアポートサービス4などとなっていて、航空会社だけでなく金融系にも強い。

 就職活動では、CAと金融機関をかけ持ち受験する学生が少なくない。両者に求められる資質、能力に通じるものがあるから――これは大学キャリアセンター、就職課担当者が異口同音に語ることだ。基礎学力、一般教養、常識とマナー、語学、コミュニケーション能力、異文化への理解、多様性への対応、接客力、積極性、自発性、体力などである。学習院女子大は、就職支援を通じてこうした能力、資質をしっかり磨いていると言えよう。

 3位の名古屋外国語大は、CA養成で万全な対応をしている。

 全日空など航空会社と連携した「エアライン・ホスピタリティ科目」を、全学部全学科で正規授業として履修できる。教員には国際線CAやグランドスタッフの経験者、講師として現役のCAがおり、航空業界の最新情報を学ぶことができる。また、「エアラインドリカムプラン」があり、オーストラリア・ブリスベンなどでのCA体験型海外研修がある。

 5位のフェリス女学院大では、国際交流学部で「エアライン・セミナー」と空港見学会を行っている。最新情報は次のとおり。

「2019年度の夏~秋には計3回開かれており、各回とも約20名が受講しています。元・客室乗務員の講師によるきめ細やかな指導のもと、身だしなみと立ち居振る舞いの講座等が組み込まれています。面接時の質問を想定した演習では、話す内容(作文力)をより深めるコツも教えていただきました」(大学ウェブサイト、19年11月12日)

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