明大のエースとして活躍した後に2014年のドラフト1位でプロ入りした山崎福也(オリックス)も、早くも来季が6年目となる。1年目から1軍登板のチャンスを与えられてきたが、シーズン3勝がキャリアハイ。今季は中継ぎとして自己最多の36試合に登板して2勝3敗1ホールド、防御率4.50の成績を残したが、ファンの期待は「先発ローテ入り」。チームの「左腕エース」になってもらいたい。

「東都のドクターK」として活躍した鍬原拓也(巨人)は来季が3年目だ。大卒1位指名で即戦力として期待されたが、1年目は怪我にも泣き、6試合(先発5試合)登板で1勝2敗、防御率6.83。2年目の今季はリリーフに転向して開幕前には抑え候補にも名前が挙げられたが、チームがV奪回を果たした中で登板15試合0勝1敗2ホールド、防御率4.74と貢献できなかった。迎えた秋季キャンプではサイドスローに挑戦。来季注目の一人だ。

 野手陣では、来季が2年目となる根尾昂(中日)、藤原恭大(ロッテ)、小園海斗(広島)らの2年目に注目が集まるが、彼らより1学年先輩である“清宮世代”の成長に期待。今季はひと足早く村上宗隆ヤクルト)がブレイクしたが、それに清宮幸太郎(日本ハム)が追いつけるか。そしてその清宮と肩を並べた安田尚憲(ロッテ)にもステップアップが求められる。安田は今季、ファームで本塁打&打点の2冠を獲得しており、来季1軍舞台で暴れまわる準備は整ったと言えるだろう。

 そして、その2年前の2015年のドラフト組には、平沢大河(ロッテ)とオコエ瑠偉(楽天)がいる。両者ともに1軍出場のチャンスは与えられているが、ともに期待に沿った成績を残すことはできていない。今秋のドラフトでは、この平沢&オコエと同学年の面々が大学4年生として指名を受け、来季は再び同じ舞台で戦うことになる。プロで過ごした4年間での“違い”を見せるためにも、来季はいよいよ勝負のシーズンになる。