【1位】打球が走者直撃の守備妨害アウトが回り回って最多安打の初タイトルもたらす!

・8月1日 中日vs阪神甲子園

 0対0の2回、中日は2死一、二塁のチャンスに、大島洋平の打球は一、二塁間へのゴロ。だが、打球が二塁に向かって全力疾走していた一塁走者・木下拓哉の左足に当たったため、木下拓は守備妨害でアウト、大島には安打が記録された。

 そして、この“痛いアクシデント”が回り回って、大島にシーズン最多安打の初タイトルをもたらすのだから、世の中何が幸いするかわからない。

 最終的に174安打を記録した大島は、2位・坂本勇人巨人)にわずか1差。もし木下拓に当たっていなければ、二ゴロの可能性が強かっただけに、この1本は本当に大きかった。

 大島は「(安打のヒットと言うより)木下に当たったヒット(命中)ですね。ヒットになってくれたので、木下のお陰です」と感謝しきりだった。(文・久保田龍雄)

●プロフィール
久保田龍雄
1960年生まれ。東京都出身。中央大学文学部卒業後、地方紙の記者を経て独立。プロアマ問わず野球を中心に執筆活動を展開している。きめの細かいデータと史実に基づいた考察には定評がある。最新刊は電子書籍プロ野球B級ニュース事件簿2019」(野球文明叢書)。

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久保田龍雄

久保田龍雄/1960年生まれ。東京都出身。中央大学文学部卒業後、地方紙の記者を経て独立。プロアマ問わず野球を中心に執筆活動を展開している。きめの細かいデータと史実に基づいた考察には定評がある。

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