実は、森は首にゴージャスな太い金のネックレスをかけており、角中は「ネックレスが光って眩しい」とクレームをつけたのだ。

 注意を受けた森は「はい、はーい」と素直に応じると、ネックレスを尻ポケットの中にしまい、投球再開。カウント1-2から角中を中飛に打ち取り、ゲームセット。外してもネックレスのご利益は健在だった。

【8位】「ファンにマジ感謝です!」 ランニングホームランを阻止した「後ろ!」の声!

・5月11日 DeNAvs 広島(マツダスタジアム)

 0対4とリードされたDeNAは8回1死、筒香嘉智が左翼にあわやホームランという大飛球を放った。西川龍馬がフェンス際でジャンプしたが、ボールは金網部分を直撃して跳ね返ると、忽然と視界から消えた。

 西川があたりをキョロキョロ見回しているうちに、筒香は一塁ベースを蹴って二塁へ。このままではランニングホームランになってしまう。

 ところが、ここで“救いの女神”が現れる。左翼席の女性ファンが「後ろ!後ろ!」と叫び、ボールの位置を教えてくれたのだ。その声に導かれて、西川が後方を振り返ると、ボールは約180センチのラバーフェンスと金網のくぼみにスッポリと収まっていた。

 ジャンプしてボールを手に取った西川は素早く返球。これを見た筒香は慌てて二塁で止まった。ピンチを救われた西川は「ファンにマジ感謝です!」と胸をなでおろしていた。

【7位】本塁手前でスッテンコロリン!まさかのタッチアウトで先制点が幻に……

・4月25日 中日vs広島(マツダスタジアム)

 0対0の4回、広島は1死一塁で4番・バティスタが左翼線二塁打。一塁走者・長野久義は三塁を回り、一気に本塁を狙った。長野の激走で広島が先制!誰もがそう確信した直後、なんと、長野は三本間で足がもつれ、前のめりにズデーン!慌てて起き上がり、体勢を立て直そうとしたところを、中継のショート・京田陽太から送球を受けた捕手・加藤匠馬にタッチされ、アウトになってしまった。

 呆然とした長野は、両腕で汗を拭うと、脱げ落ちたヘルメットを拾い、無念の表情でベンチに引き揚げていった。

 しかし、「自分のミスは自分で取り返す」とばかりに8回無死一塁、進塁打となる二ゴロでチャンスを広げ、会沢翼の決勝2点タイムリー二塁打を呼び込んだ。

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嶋の“紳士的対応”