――歳をとらないC-3POですが、作品のなかで成長や変化を感じましたか?

 C-3POは、脚本家が彼をどこに置くかで大きく変わるキャラクターなんです。違う仲間といると、彼自身もまた違ったキャラクターに変わる。逆もしかりで、彼といることで周りのキャラクターも違ったものになる。そこが彼のいいところです。

 実はシリーズ1作目のとき、私はこの役を引き受けるのが嫌だったんです。今となっては非常に驚きですが、結果としてシリーズの9作品すべてに出演することになりました。完結編ということで悲しくもありますが、同時に誇りも感じています。

――42年間をともにしたC-3POに、最後にメッセージを贈ってあげてください!

 これほど長い間一緒にいてくれてありがとう。とても光栄でした。

●アンソニー・ダニエルズ/1946年生まれ。イングランド・ウィルトシャー州ソールズベリー出身。C-3PO役について、オファーがきた際に「顔を隠したロボット役なんて興味ない」と断るつもりだったという。しかしその後、役柄に魅了されて出演を決意。スターウォーズシリーズではキャストのなかで唯一、全作品に出演した。

(構成/AERA dot.編集部・井上啓太)