ダルビッシュ(左)とヒカキン。どちらもユーチューバー (C)朝日新聞社
ダルビッシュ(左)とヒカキン。どちらもユーチューバー (C)朝日新聞社

「スマホがあれば、誰でもすぐにユーチューバーになれる」

【写真】巨人解雇の笠原将生氏もユーチューバーに

 そんな錯覚すら覚えるユーチューバーが子どものなりたい職業の上位になったのは3年ほど前からだ。

 ユーチューバーは動画投稿サイトで自作動画を公開し、チャンネル登録者数や再生時間に応じて広告収入を得る人を指すが、ヒカキンなどの人気ユーチューバーになると、その年収は数億円ともいわれ、今では養成学校ができるほどの人気だ。

 今年話題になった10歳の小学生ユーチューバー「少年革命家ゆたぼん」は、自らが不登校になった理由を公開しながら、「学校に行くな」「ロボットになるな」などの発言で炎上状態になった。

 一方、プロ野球OBのユーチューブ参戦も続出している。ユーチューバーとして‘18年4月に名乗りを上げたのは高木豊氏(61)だ。

 それに続き、金村義明氏、中村紀洋氏、里崎智也氏、井端弘和氏、片岡篤史氏らもチャンネルを開設し、独自の切り口でプロ野球の解説や裏話を紹介している。

「最近ではダルビッシュや新庄剛志も参戦しました。ダルビッシュは自分の動画を見て、その内容を記事にしたメディアに対し“営業妨害”だとし削除要請。ユーチューバー達を守りたいと精力的に取り組んでいます」(スポーツ紙記者)

 また、元プロ野球選手の清原和博氏は12月10日、片岡氏のチャンネルに出演。覚せい剤取締法違反で逮捕、起訴された一件から約3年振りに再会した息子たちとのようすなどを赤裸々に語り、現在までに87万回視聴されている。

 キングコングの梶原雄太は「カジサック」の名前でユーチューバーとして年収8000万円も稼いでいると報じられ、フジテレビの久代萌美アナウンサーは人気ユーチューバー“はるくん”との交際が発覚するなど、注目度は高まる一方だ。

「自由度が高く、注目を集められる、さらに再生数が多ければ高収入になる。ある意味、自分の発想と努力次第で結果が出る仕事。そこが子どもも大人も夢中にさせるのかもしれません」(テレビ誌ライター)

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かつての人気職業はプロ野球選手