「寺の長男だが家を出たい」と懊悩する26歳僧侶に、鴻上尚史が勧めた強権的な父との交渉の方法 (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

「寺の長男だが家を出たい」と懊悩する26歳僧侶に、鴻上尚史が勧めた強権的な父との交渉の方法

連載「鴻上尚史のほがらか人生相談~息苦しい『世間』を楽に生きる処方箋」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 鴻上尚史のほがらか人生相談。寺の長男として生まれ僧侶にやりがいを感じるが強権的な父が苦手だという26歳男性。10年以上悩み続けている相談者に鴻上尚史が伝授する、粘り強い交渉術。

【相談51】寺の長男として生まれた僧侶ですが、家を出たいです(26歳 男性 まちかど)

 鴻上さん、こんにちは。僕は26歳の僧侶です。自分の今後について悩んでいます。

 僕は寺の長男として生まれ、住職を継ぐことが当然として育てられました。しかし、父が強権的だったこともあり、中高生の頃からその将来に疑問を持ち、家を出たいと思うようになりました。父には恐ろしくて言えなかったので母に相談すると、難しい顔をされました。そのまま僕は両親の思いを忖度する形で仏教系の大学に進みました。

 今年、腹を括ったつもりで実家に帰ってきました。朝夕の勤行、法事、葬式。どれも辛いわけではなく、むしろやりがいがあると言ってもいいです。しかし、些細なことで父に怒鳴られたりなど、ふとした瞬間に、自分は何をやっているんだろう、何が楽しくてここにいるんだろうという思いが湧き上がってきます。

 父が苦手なので離れて暮らしたいのですが、母を置いて家を出ることに後ろめたさを感じます。また僕が寺を継ぐことを放り出すことで兄弟や親戚にも迷惑をかけると思います。

 家を出て自立したいのに決心がつきません。

 26歳にもなって家出の相談なんて、自分でも情けないです。10年以上ぐるぐると同じことを悩み続けて、どうしたらいいか分かりません。鴻上さんの意見が聞きたいです。よろしくお願いします。

【鴻上さんの答え】
 まちかどさん。僕には、まちかどさんの悩みはとてもシンプルに思えます。

 まちかどさんは、「朝夕の勤行、法事、葬式」にやりがいを感じているのでしょう。ということは、僧侶を続けることには満足しているのでしょう。

 でも、父親との関係がどうしても納得というか、受け入れられないのでしょう。


トップにもどる dot.オリジナル記事一覧

続きを読む

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい