歌広場:僕はゴールデンボンバーとして有名になっても見向きもしなかった親が、新聞に載ったら「凄いんだな」と言ったのに驚いたんですよ。うちは親がすごく厳しくて、未だに「髪の毛は黒くしろ」とか「ピアス外せ」とか言われますね。

浅沼:そういう時になんて返すんですか。

歌広場:「ごめんなさい」って(笑)。でも勘当寸前になった時期もあったので、今は認めてもらっているということですかね。

■顔がいいだけでは好きにならない

歌広場:僕はイケメン好きとして“いい男の条件”について日々考えているんですけど、最近気づいたのは、好きにさせる力が強い人がイケメンなんだなと。顔がかっこいいのは好きにさせるのにすごく有利なんですけど、顔がかっこいいだけではその人のことを好きにならないんですよね。プラスαの要素が大事で、それが一般的には勉強ができるとか、お金持ちとかいうプラスの要素もあれば、ポンコツなところがあるというマイナスな要素も人を惹きつけるきっかけになったりする。

 僕は映画も大好きなんですが、たとえば大作と呼ばれる映画はいろんな人に好きになってもらうために平均に刺さるようなものを目指して制作されるんですけど、完全に平均な人なんていないんですよね。その中で自分が好きな映画というのは、どこか不完全だったかもしれないけれど、トゲがあって、そのトゲがなかなか抜けなかった。つまりそのトゲの部分を僕が好きになったということ。だから好きにさせる力が強い人というのは、何かしらの“引っかかり”を残す人ということになるんだと思います。

浅沼:僕はテレビでは何度も拝見させていただいたことはあったんですけど、先日のライブで生で皆さんを拝見させていただいて、メンバーの喜矢武(豊)さんを好きになりました。年下の歌広場さんにもめちゃくちゃいじられていて、なおかつそんな流れをお客さんたちも期待している、みたいな空気を感じたんです。みなさんにしてみたらもう当たり前のことなのかもしれないですけど、そういういじりを全て受け入れて、しかも100点のリアクションで返せる人という風に考えると、すごく愛され上手な人なんだなと。

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ふたりが考える“粋”とは?