歌広場:“大人気のイケメン声優”というのは浅沼さんの一つの側面にしかすぎなくて、すごく多面的な魅力のある方なんだと理解できました。ただ単に「イケメンだ」ともてはやすのがちょっと恥ずかしくなったくらいで……でもその後、「イケメン手帳」で紹介させていただくことになって(笑)。

浅沼:その番組で歌広場さんが「顔面が天才」というパワーワードを産んでくださった(笑)。

歌広場:語呂の良さもウケたみたいで、よかったです。その後もありがたいことに、ご縁が続いています。

■10年頑張れるとは思っていなかった

浅沼:最初にお会いした時に僕が「デビューして10年くらいは“来年は(この業界に)いないだろう”と思いながらやってきた」と話したことに共感してくださったのも、すごく印象的でした。

歌広場:ありがたいことにゴールデンボンバーも、消えると言われ続けてもう何年目?という感じでやらせてもらっているので。先日は僕らの横浜アリーナのライブにも遊びに来て下さいましたよね。どうでしたか、ゴールデンボンバーのライブは?

浅沼:あんなに隅々まで楽しめるステージってなかなかないと思うんですよ。ゴールデンボンバーのみなさんは当然のごとくお客さんを全力で楽しませようとしているし、ファンの方々もその時間をスペシャルなものとして全力で楽しもうとしているというのが見てとれて、その関係性も含めて、すごく楽しくてハッピーな空間を堪能させていただきました。

歌広場:僕は浅沼さんのステージに行きたいのにまだ行けてないんです。以前、声優さんのイベントに行った時に、近くのお客さんが「えっ? 動いてる!」って言ったのが記憶に残っているんですよ(笑)。「生で観る声優さん=伝説上の生きものが現れた!」みたいに思われるんだと。声優さんのイベントでは「黄色い声ってこんな感じなんだ」と思うほど、一挙手一投足に歓声が上がっているイメージがあります。

浅沼:僕自身はそういったステージに立ち慣れているわけじゃないので、どこかちょっと他人事のようで、100%は受け入れられていない部分があるんですよ。この歓声のほとんどは作品だったり僕が演じるキャラクターに向けられている声なんだと冷静に認識しながら、ステージに立たせてもらっています。

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浅沼「素の状態の自分自身にまったく自信がない」