大谷以外にも、二軍時代の斉藤和巳を「非常に高い能力を持っている」とその後のブレークを予見。これらの「予言」とも言えるコメント、発言力で、シーズン開幕前には「順位予想」、さらにはシーズン中でも「今後の展望」を落合氏に尋ねる者が絶えない。

 そして今、にわかに再注目されているのが、2012年4月に行われた矢野燿大(現阪神監督、当時は解説者)氏との対談である。その中で「阪神に4番タイプはいない。でも使うなら金本(知憲)を4番に使う。マートンは1番タイプ」などを進言するとともに、矢野氏に「早く監督になれ!」と訴えた。同時に監督としての心得も説いていた落合氏。その後、実際にチームを指揮することになった矢野監督がどのような戦いを続けるのか。

 落合氏は今季のセ・リーグに関して、開幕前は広島の4連覇に一票を投じ、6月のテレビ出演時にはDeNAの浮上を予想したが、果たしてどうなるか。改めて落合氏の“慧眼”に注目しながら、ペナントレースに向かいたい。