●最多奪三振 山口俊(巨人)188/千賀滉大(ソフトバンク)227


山口は最多勝・勝率とあわせて3冠達成。千賀は奪三振率(9イニングあたりの三振数)11・33で、石井一久(ヤクルト)が1998年に記録した11・05を上回り、シーズン記録を更新した。今シーズンの投球回(180回3分の1)も両リーグトップ。9月の千葉ロッテマリーンズ戦では育成出身初のノーヒットノーランを達成した。

■リリーフ部門では、山崎・宮西が2年連続の受賞

●最多セーブ 山崎康晃(横浜DeNAベイスターズ)30セーブ/松井裕樹(東北楽天ゴールデンイーグルス)38セーブ
 山崎は2年連続、松井は初のセーブ王に輝いた。通算では山崎が5年で163セーブ、松井が6年で139セーブ。通算407セーブのプロ野球記録を持つ岩瀬仁紀は、意外にもプロ6年目時点では28セーブだった。2人の若きクローザーの記録更新が期待される。

●最優秀中継ぎ ロドリゲス(中日)44ホールドポイント/宮西尚生(日本ハム)44ホールドポイント
 最速159キロ左腕のロドリゲスが来日2年目にしてタイトルを獲得した。64試合で3勝4敗41ホールド1セーブ、防御率1.64と抜群の安定感を発揮した。2年連続3度目となった宮西はプロ1年目からの50試合以上登板を12年連続に伸ばした。今シーズンは55試合に登板し、1勝2敗43ホールド、防御率1.71。

【そのほかの記録(両リーグ最多のみ)】
●最多登板 平井克典(埼玉西武ライオンズ)81試合
 チーム防御率リーグワーストの西武で気を吐いたのが平井だ。打ち勝つチームカラーのためか、ビハインドの場面でも起用された。その結果、登板が増え、パ・リーグ記録を更新した。防御率は3.50。プロ野球記録は2007年の阪神・久保田智之の90試合。

●最多完投 大瀬良大地(広島)6試合
 開幕前、タレント・浅田真由と入籍し一家の大黒柱となった大瀬良。昨季の15勝(最多勝・最高勝率)には及ばなかったが、11勝をあげ、3年連続の2桁勝利。無四球完投は3試合で、こちらも両リーグトップ。

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