●本塁打王 ソト(横浜DeNAベイスターズ)43本/山川穂高西武)43本


 両リーグともに、本塁打王は昨年と同じ顔ぶれになった。ソトは18年からの2シーズンで84本塁打。来シーズンもケガがなければ、3年目での100本塁打は堅いだろう。山川はシーズン前半、55試合目で25号を放ち、6月上旬まで65本ペースで本塁打を量産していた。後半戦で失速したものの、2年連続の本塁打王となった。

●打点王 ソト(DeNA)108打点/中村剛也(西武)123打点
 ソトは初の打点王で、2位の山田哲人(東京ヤクルトスワローズ)に10打点差をつける独走だった。中村は15年(124打点)以来4度目。ちなみに、パ・リーグのトップ3は中村に続き、山川(120打点)・森ら西武の選手が独占した。

●最多安打 大島洋平(中日ドラゴンズ)174安打/秋山翔吾(西武)179安打
 大島は初の最多安打を獲得。打率.312と、確実性のある打撃が光った。秋山は3年連続、4回目の栄冠。もはや“殿堂入り”といっても過言ではないだろう。15年の216安打は現在もシーズン最多安打記録だ。

●盗塁王 近本光司(阪神タイガース)36盗塁/金子侑司(西武)41盗塁
 ルーキー・近本が獲得。開幕スタメンを勝ち取り、リードオフマンとして活躍した。50メートル5秒8だという俊足もさることながら、159安打(セ・リーグ新人最多安打記録)を放つなど、出塁機会が多かったことも、盗塁の追い風となった。金子は16年(53盗塁)以来、2回目。

●最高出塁率 鈴木誠也(広島).453/近藤健介(北海道日本ハムファイターズ).422
 首位打者に比べるとやや影の薄いタイトルだが、実際にはそれ以上の価値があるといっても過言ではない。セ・リーグでは打率.271の山田哲人(ヤクルト)が3位(.401)に、パ・リーグでは打率.261のブラッシュ(東北楽天ゴールデンイーグルス)が4位(.397)につけるなど、四死球で出塁することの多い選手が上位に食い込んだ。シーズン記録は1986年のロッテ・落合博満で.487。

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