それが面白いし、怖いところでもある。
演劇の街下北沢で、再びこんな風に芝居に浸かっている。
ちびを授かる前には、ほんとに朝から晩まで芝居のことを考えていたものだった。その頃の感覚が懐かしく甦っている。
あのままずっと芝居に浸かっていたら、今頃どんな芝居を作っていただろうか。
ちびに「母」という役割を与えてもらって、一旦、自分の人生を見つめ直した今の私から出てくるものは、お客さんにどんな風に響くだろうか。
今、新たな欲求も湧いている。
劇場でもっと、子供と一緒に楽しめる作品を作れないだろうか。
音楽や照明を駆使した、絵本の読み聞かせイベントなんて、どうだろう。
小さな子供たちにも、劇場を身近な存在にできないものか。
何より自分が、ちびと一緒に楽しみたい。
劇場から発信するもので、たくさんの人と繋がりたい。
とにかく手探りでやってみるか。
そんなことを考えている。
実現できたらいいな。
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