千原せいじ(撮影/中西正男)
千原せいじ(撮影/中西正男)

「やっぱり、そうなったか…」

【写真】弟・千原ジュニアはホワイト芸人?

 発売中の「週刊文春」で二人の女性との不倫報道があった「千原兄弟」の千原せいじ。6月に同じく文春で“ハヤシライス不倫”が話題になったが、その記憶も色濃く残る中での新たなスキャンダル。衝撃は大きかったが、正直、個人的には冒頭のように感じた。

 日常的に、あらゆる芸人仲間からせいじの話を聞くが、周囲の声の最大公約数的なところをまとめると、せいじは“信念の人”という言葉をよく耳にする。

「何があっても『オレはこう思う』を強く打ち出す人。だからこそ、先輩の芸人さんも『ま、せいじやから、仕方ないわな』というトーンになるくらい一目置いている部分もある。そのせいじさんの根底にあるのが『芸人の女遊びをそこまで言うか』という思い。なので、女性といる時でも徹底的に隠すこということはせず、その結果、せいじさんの私生活のことを知っている人の数は、そこそこいたと聞いています」(在阪テレビ局スタッフ)

 前回の不倫記事も、今回も、僕が調べる限り、文春が動いたきっかけはタレコミ。近いところからの裏切りというようなものではないだろうが、知っている絶対数が多くなれば、当然、その情報が記者の元まで届く確率も高くなる。

 まさに、その流れど真ん中のことが再び起こった形で、それもあって冒頭の「やっぱり」につながったわけだが、もう一つ「やっぱり」を構成するのがせいじのモテ具合だ。

■自らの哲学を持っている

 今でこそ、日本一残念な兄などとくさされる扱いも受けているが、大阪時代の「千原兄弟」と言えば、誰もが認める若手のリーダーとしてカリスマ的な人気を誇っていた。その時代から、モテ慣れているとも言えるのだが、今でもある一定の層には確実にモテる。

 前出のように自らの哲学があり、実際に話をしてみると、より一層、せいじの世界に引き込まれていく。これまで幾度となく取材をしてきたが、取材するたびに、それを強く感じる。

 9月にも、せいじが出した本に関して小一時間ほどインタビューをしたが、その際にもうなづかされっぱなしだった。今の日本社会の疑問点などをせいじの目線で語る内容の著書で、インタビューのテーマ的には“最近、生活していておかしいと思ったこと”という話題になっていき、以下のような話をしていた。

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中西正男

中西正男

芸能記者。1974年、大阪府生まれ。立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当として、故桂米朝さんのインタビューなどお笑いを中心に取材にあたる。取材を通じて若手からベテランまで広く芸人との付き合いがある。2012年に同社を退社し、井上公造氏の事務所「KOZOクリエイターズ」に所属。「上沼・高田のクギズケ!」「す・またん!」(読売テレビ)、「キャッチ!」(中京テレビ)、「旬感LIVE とれたてっ!」(関西テレビ)、「松井愛のすこ~し愛して♡」(MBSラジオ)、「ウラのウラまで浦川です」(ABCラジオ)などに出演中。著書に「なぜ、この芸人は売れ続けるのか?」。

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