5位の中日では、福敬登の復活と躍進に賛辞を送りたい。プロ1年目の2016年に27試合に登板したリリーフ左腕。その後、左肩の故障で育成契約にもなったが、支配下となって迎えた今季は5月に1軍昇格から好投を続け、勝利の方程式の一角も担ってシーズンを駆け抜けた。最終的に52試合に登板して2勝0敗18ホールド、防御率2.05。最優秀中継ぎ投手に輝いたロドリゲスの数字が目立つが、福の投球も見事だった。

 最下位となったヤクルトでは、高卒3年目右腕・梅野雄吾のピッチングは光明だった。昨季は29試合に登板してプロ初勝利(3勝)&10ホールドをマークするも防御率7.09と課題が見えたが、今季は68試合登板で28ホールド、防御率3.72と成績アップ。山田哲人、バレンティン、村上宗隆が派手な働きを見せた一方で弱みを露呈した投手陣だったが、その中で梅野の成長は大きな収穫だった。来季以降、その存在感はさらに大きくなるはずだ。