女子のSDSもオセアニアセブンズに参加したが、男子同様に3分の1が初代表のニュージーランドに5-26(日本ラグビー協会公式サイトでは0-26)と完敗し、最後の試合でもカナダに5-10で敗れて8位に終わった。

 女子の日本は2017~18年シーズンの女子のWSSに参戦したが、5大会中2大会は全敗でシーズンの計25試合中5試合しか勝てずに降格。昨年、男子と一緒に行われたワールドカップ・セブンズは16チーム中10位。今年4月のコアチーム昇格大会では準決勝で敗れて、2シーズン連続でWSS参戦を逃している。

 昨年のワールドカップ・セブンズで対戦したイングランドは、2009年に初めて女子が実施されたワールドカップ・セブンズ以降、すべての世界大会で日本が対戦している相手(リオデジャネイロオリンピックのみイングランド代表選手を中心とした英国代表)で、世界との力関係の推移を知る格好のベンチマークだ。

2009年(ワールドカップ・セブンズ)   日本0-47イングランド
2013年(ワールドカップ・セブンズ)   日本0-39イングランド
2016年(リオデジャネイロオリンピック) 日本0-40英国
2018年(ワールドカップ・セブンズ)   日本5-31イングランド

 2018年の対戦では初めてトライを奪い、失点も初対戦時より18点も減らしたが、最初から3回の対戦時の相手の最終成績が5位、6位、4位だったのに対し、2018年のイングランドは9位と低迷しており、相手のレベルが落ちていることを考えれば、世界の強豪チームとの力関係は過去約10年間ほぼ横ばい状態と言える。

 リオデジャネイロオリンピックでは5試合を戦ったが、ブラジルに連敗するなど1勝しかできずに12チーム中10位に終わっている。来年は力の接近した相手に確実に勝ち、一つでも順位を上げることが望まれる。