松島幸太朗もセブンズへの挑戦を検討中(撮影/写真部・東川哲也)
松島幸太朗もセブンズへの挑戦を検討中(撮影/写真部・東川哲也)

 東京オリンピックの観戦チケット第2次抽選申し込みが13日から始まる。大会組織委員会が8日に発信した案内メール「TOKYO 2020 マガジン」が33ある実施競技の中からピックアップしたのはラグビーだった。

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 リオデジャネイロオリンピックでは、日本の男子が初戦で優勝候補だったニュージーランドを破り、銅メダルをかけた戦いには敗れたものの4位という好成績を残している。来年7月~8月に会場となるのは、ラグビーワールドカップ日本大会で開幕戦や日本が南アフリカに挑んだ準々決勝など数々の名勝負の舞台となった東京スタジアム。この秋日本中を沸かした日本の躍進を、オリンピックでも再び見られるだろうか。

 オリンピックで行われるラグビーは1チーム7人の選手で戦う7人制で、「セブンズ」という通称で呼ばれる。先のワールドカップや今月10日に行われた明治大学―慶応大学戦や早稲田大学―帝京大学戦のような、通常ラグビーと呼ばれる競技は1チーム15人で行われている。

 セブンズは15人制と同じ広さのフィールドを使う一方で、選手の人数は半分以下となるため、防御側の選手同士の間隔がおのずと広くなる。そこで、攻撃側はぶち当たるよりもスピードやステップで相手を抜こうというプレーが増える。さらに、ボールを持った選手がタックルされた後、両チームがそのボールを確保しようと争う「ブレイクダウン」と呼ばれる局面に参加する選手数も少なくなるため、ボールが出るテンポが速く、スピーディーでダイナミックなランプレーが楽しめるのが特徴だ。

 さらに、試合時間は通常のラグビーの前後半40分ずつに対して各7分。試合自体もスピーディーに行われ、複数の試合を短時間に楽しむことができる。このため、東京オリンピックでも決勝以外は一つのセッションで出場12チーム全ての試合を観戦可能だ。

 今月7日~9日にフィジーで行われた国際大会「オセアニアセブンズ」。日本代表候補選手で構成されたチーム「セブンズ・デベロップメント・スコッド(SDS)」は、国際統括団体ワールドラグビーが主催するセブンズの国際サーキット「セブンズワールドシリーズ」(SWS)で昨シーズン総合3位の強豪、ニュージーランドに17-14で競り勝つ金星を挙げ、3位決定戦でもSWSで優勝経験があるサモアを26-21で下した。

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