また、雅子さまの飾らない振る舞いにも、国民からの熱視線が注がれている。たとえば、先月22日の「即位礼正殿の儀」の翌日、雅子さまが親交のあるデンマーク皇太子妃を赤坂御所で出迎えた際には、目上の人に対して女性が行うヨーロッパのあいさつ、「カーテシー」を忘れたことに気付いた皇太子妃の腕を取り、「そんなこと、いいのよ!」とでも言いたげな表情で笑いかけた。

 こういった気さくな振る舞いについて、多くの人は「人柄が感じられる」「自然体で素敵」と好意的に受け止めている。一方で渡邉さんは、今後は「皇后」としての立ち振る舞いが求められる場面が増えることを踏まえつつ、「雅子さまには、(皇后としての)場数がもう少し必要かもしれません。頭のいい方ですから、美智子さまという身近ないいお手本から多くのことを取り入れて、さらに磨きをかけていかれるはず」と、期待を寄せる。

 さらに渡邉さんは、雅子さまが笑顔を取り戻すことができたのには、天皇陛下の存在が大きいという。「天皇陛下の愛と優しさと理解があったから、雅子さまは復活できたのだと思います。結婚期間の約半分も体調がすぐれない妻を守り続けられる男性は、そうはいないでしょう」(渡邉さん)

 26年前の婚約内定の記者会見で明かされた、「雅子さんのことは僕が一生全力でお守りします」という天皇陛下の言葉。嵐が歌った第三楽章「Journey to Harmony」(作詞・岡田惠和)の最後にあったフレーズが、記者には天皇陛下の雅子さまに対する気持ちそのもののように聞こえた。
「大丈夫 君と 笑ってゆく 大丈夫 君と 歩いてゆこう」