婚約会見をする渡辺満里奈とネプチューンの名倉潤 (C)朝日新聞社
婚約会見をする渡辺満里奈とネプチューンの名倉潤 (C)朝日新聞社

 長らく第一線で活躍するお笑いトリオ・ネプチューンの名倉潤(50)がリハビリ休養から10月に復帰した。ヘルニアによるうつ病が原因であったこと、そして当初の発表通り「2か月の休養」を経てしっかり復帰を果たした。民放バラエティプロデューサーは次のように語る。

【画像】夫・名倉のうつ病を初告白した渡辺満里奈

「芸人さんやタレントさんが心のストレスを感じて休業することが年々増えていますが、名倉さんの場合はしっかり病名を明らかにし、わずか2か月で復帰したことにテレビ界では驚きの声が多数上がっていました。心の病の場合、復帰時期を明確にして休むのはさらにストレスを抱えることになってしまいますから。名倉さんはそれほど重篤な症状ではなかったのか、2か月間しっかり休んで自分のタイミングで復帰に成功。レギュラー番組では周りがサポートしやすいため、さほどトラブルにもならず元のポジションに戻れたのもよかったですよね。ちょうどお子さんの夏休みとも重なって、妻の渡辺満里奈さんが『(子供と)プールに行ったり旅行に行ったり、いつものように過ごしました』と語っておられたように、とてもいい休養だったそうです。今後、芸人やタレントにとっての“理想的な休み方”を提示したのではないでしょうか」

 ほかのお笑い芸人では、2003年にキングコングの梶原雄太がストレス性の心身症で3か月間休業。10年にはナインティナインの岡村隆史が心のストレスを理由に5か月間休業したこともある。またブラックマヨネーズの吉田敬や、ノンスタイルの石田明もそれぞれ過去にうつ病で苦しんだ経験があると明かしている。

「当時、岡村さんの休業の理由は表向き『体調不良』とされていましたが、のちに本人が心の病だということを告白しました。梶原さんも岡村さんも寝る間もないほどの過密なスケジュールによるオーバーワークから、『ある日突然、頭がパッカーンとなった』とそれぞれ語っています。やはり芸人は人気商売。仕事が減ってくると不安になるし、増えると寝られなくなる。本業だけをこなしていればいいというわけでもなく、寝る間も惜しんで遊んだり、役者業などにも進出することで、自分の芸の幅を広げることも必要となってくる。ですから、無理がたたって心を病んでしまうことが多い職業であるとも言えます。人気コンビ中川家の兄・剛さんも過去にパニック障害を患っていたことを告白していますし、古くは2代目桂枝雀さんもうつ病を患いっていました。芸人のなかには繊細な心の持ち主が多く、不安定な日常を苦に突然病んでしまう人が多いのかもしれません。そういった意味では今回の名倉さんの休養は、もともと芸人としての人気も安定していますし、ヘルニア手術が原因でうつ病を発症したということもあって、早期復帰が可能となったのでしょう」(前出のプロデューサー)

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藤原三星

藤原三星

ドラマ評論家・芸能ウェブライター。エンタメ業界に潜伏し、独自の人脈で半歩踏み込んだ芸能記事を書き続ける。『NEWSポストセブン』『Business Journal』などでも執筆中。

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売れてないことを苦に心を病む