さらに、自身のGPシリーズ初戦ではシニア初挑戦の2010年から2017年まで8年連続で優勝しておらず、意外にも昨季のフィンランド大会でGP初戦Vを果たした。プログラムを持ち越して臨む今季。SP、フリーともに当時の世界最高得点をマークした昨季以上のスタートダッシュで、2016年以来のGPファイナル制覇へ勢いに乗る。

 羽生の夢は尽きない。今季は成功すれば史上初となる大技4回転アクセルの挑戦を明言している。だが、羽生にとって目の前にある壁は、完璧への挑戦だ。美しく、勝つ――。究極の演技を求める羽生が、勝負の舞台に上がる。