また、BBCスポーツは今後の日本代表の行く末にも注目。「ブレイブ・ブロッサムズの次なる展開は?」という見出しの原稿を掲載し、日本国内におけるラグビーの現状などを伝えていた。

 その記事の締めくくりとして、BBC Radio 5でスポーツ解説を務めるアンドリュー・コッター氏は次のように分析した。

「日本国民はラグビーを見るのが好きだ。でも、まだ決して大きな存在になったわけではない。日本には1億2600万もの人がいる。もしこの大会が日本のラグビー界にとって今後の成長のキッカケとなるならば、より大きくパワフルな選手を生み出すことのできるベースを持つ潜在能力がある」

「彼らは素晴らしいスピードとスキルで、ある程度のところまでたどり着けることを証明した。でも、ラグビーはとてもハードなスポーツ。パワーゲームであるがゆえに、そうでないと常に劣勢になってしまう」

 今回のワールドカップでラグビーに興味を持ったという日本人が相当数いるのは間違いない。ただ、コッター氏が指摘したように、ラグビーは決して日本の文化になったわけではない。

 今後さらに上へと向かうには、今大会で沸き上がった“ラグビー熱”をいかに保てるかがカギとなってくる。来年に開催される東京五輪でもラグビー(五輪では7人制)が行われるが、ラグビーを日本国民の間で定着させる絶好の機会がやってきたのではないだろうか。