■足に5キロの重りをつけて登校

 一方で、「霊感が強い」というエピソードも披露。「人に憑いている霊も見える」「スタジオには山の数ほどいる」と発言し、スタジオをざわつかせた。楽しそうな本人とは対照的に、「パチモンの占い師みたいなこと言うのね」「こういう事を言い出したら末期」など批判的にとらえる視聴者も多かったようだ。

「ちょっと迷走中ともいえる北乃さんですが、プライベートでは10人きょうだいの長女でしっかりもの。誕生日やクリスマスのプレゼントが大変と語っていたことがあります。お父さんは極真空手の実力者で彼女も格闘技を研究しているそうで、6才の頃から腹筋、背筋、腕立て伏せをトレーニングとして実践していたり、学生時代はルーズソックスの中に片足5キロずつの重りをつけて学校に通っていたという格闘家顔負けのエピソードも持っています。子ども向け番組から格闘ものまで、実体験をもとに演技の幅を広げられれば女優としての格も上がるのでは」(同)

 ドラマウォッチャーの中村裕一氏は、北乃のこれまでの足跡と女優としての今後についてこう分析する。

「今から12年前、彼女が16歳の時に主演を務めたドラマ『ライフ ~壮絶なイジメと闘う少女の物語~』はいじめ問題をテーマにした非常に印象的な作品でした。このドラマでゴールデン・アロー賞の新人賞を受賞するなど、そのまま大ブレイクするかと思われましたが、残念ながらスキャンダルによって遠回りを余儀なくされた感は否めません。しかし女優としては、同じ事務所の広瀬アリス・広瀬すず姉妹にも劣らないポテンシャルを秘めていると思いますので、これから先も地道に活動を続け、演技に磨きをかければ、30代からその魅力と才能を開花させ大きく羽ばたくかもしれません。その意味では来年公開予定の主演映画が大きな試金石となるでしょう。俳優はその生き様が表情に表れるとも言われています。過去の経験もすべて糧にすることで、人間的な魅力をさらに増した彼女が30歳を迎えた時、どんな顔をしているのか非常に楽しみです」

 来年には本郷奏多とのW主演映画「戦国ガールと剣道ボーイ」が公開予定の北乃。アラサーをむかえた北乃の、一皮むけた演技や言動に期待したいところだ。(高梨歩)

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高梨歩

高梨歩

女性ファッション誌の編集者など経てフリーライターに。芸能やファッション、海外セレブ、育児関連まで、幅広いジャンルを手掛ける。活動歴は約20年。相撲フリークの一面も。

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