リーチ・マイケル・キャプテン(東芝ブレイブルーパス)は「チームにとにかく勢いがあったので相手をストップできた。プラン通りプレーしたし、奪い返してさらに勢いがついたのが非常に重要」と話し、「日本ラグビーにとってもアジアにとっても、ティア2にとっても素晴らしい。準々決勝にいけるのは素晴らしい。次の相手について、これから準備を始める。今回の勝機は準備。毎回同じメッセージを発して、やりきることだった。来週勝つ気でいきます。負ける気なんてない」と南アフリカ戦に向けての抱負を語った。

 一方、スコットランドのレイドロー・キャプテンは「ともかく日本が称賛に値する。前半はボールを非常にうまくキープし、トライを挙げた。日本のような相手に28点も失うと大変なことになる。速いゲームになることは分かっていた。それが日本のやり方だからだ。それでボールをキープするように努めた。後半は(日本の)スキを見つけたが、28点も失うと常に追う立場になってしまう」と話した。

 日本はティア2(世界の第2グループ)に属しており、スコットランドや、日本がプール第2戦で破ったアイルランドは10カ国・地域の伝統国、強豪国からなるティア1(世界のトップグループ)。ティア2の国がプールで全勝するのも、プール1位となって決勝トーナメントに進出するのも史上初で、ティア2の国が1大会のプールステージでティア1の2チームに勝ったのも初めてだった。

 この試合で4コンバージョンゴールを決めた田村はプールステージ終了時点で最多得点(48)と最多ペナルティーゴール(10)の両項目でトップ、コンバージョン(9)は3位。最初のトライを奪った松島は今大会5トライ目でトライランキングのトップタイ、2トライを奪った福岡は通算4トライで3位タイにつけている。