しかし、「黄金世代」が憧れた宮里は31歳で引退し、賞金女王にも輝いた古閑美保も29歳で「身も心も限界」として現役生活に幕を下ろすなど、女子ゴルファーの身の振り方も変化している。芸能界のアイドルのようだが、第一線で活躍するゴルファーの低年齢化と早熟化は、それだけその選手の限界も早めることにつながることは否定できないだろう。

 種目やシステムは異なるが、例えば選手としての平均寿命が2、3年とも言われるサッカーのJリーグは、引退選手へのセカンドキャリアを支援する仕組みがある。試合でプレーできない、できなくなったプロゴルファーは指導者になるケースが多いし、そんなイメージしかないだろう。

 しかし、第2の人生の選択肢は多いに越したことはない。宮里や古閑は引退後にメディア出演をしたり、古閑はタレントとして活躍しているが、それはほんの一握りだけができることだ。息の長い選手としてプレーしてもらうことが一番だろうが、ゴルフの世界にも、今後は他スポーツのような選手支援システムが必要になってくるかも知れない。