かつて男子団体に混じり、全日本女子プロレスが人気を得て、WWEへ参戦した選手も存在した。月日は流れ、現在の日本マット界は新日本プロレスの一人勝ち状態。女子プロレスは、世間にほとんど刺さっていない現状だ。しかし、そこへ海外からの新たな風が吹き始めた。

 男女を問わず、「戦いを感じられ、技術が高い日本的なプロレス」が求められる時代になった。その流れの中、元新日本プロレス・中邑真輔などにひけを取らぬほど、日本人女子レスラーの需要も急上昇している。

 今後、WWEをはじめ、海外へどんどん挑戦するレスラーも出てくるはず。彼ら、彼女らの活躍が今から楽しみである。そしてTAKAが『JUST TAP OUT』でどんなレスラーを育てるのか。どういうプロレスを見せてくれるか。ファイトスタイル同様、百戦錬磨、経験豊富な手腕に大きな期待が持てる。(文・山岡則夫)

●プロフィール
山岡則夫
1972年島根県出身。千葉大学卒業後、アパレル会社勤務などを経て01年にInnings,Co.を設立、雑誌『Ballpark Time!』を発刊。現在はBallparkレーベルとして様々な書籍、雑誌を企画、編集・製作するほか、多くの雑誌、書籍やホームページ等に寄稿している。Ballpark Time!オフィシャルページにて取材日記を不定期に更新中。現在の肩書きはスポーツスペクテイター。