ソフトバンクグループ会長兼社長の孫正義氏(左)と肩を組む前澤氏(撮影/今村拓馬)
ソフトバンクグループ会長兼社長の孫正義氏(左)と肩を組む前澤氏(撮影/今村拓馬)

 ZOZOの前澤友作社長(43)が12日、社長を退任した。ZOZOはソフトバンク参加のヤフーの子会社となる。前澤氏の後任には、澤田宏太郎取締役(48)が就任、前澤氏は12日夕に東京都内で記者会見を開催した。会見には、ソフトバンクグループ会長兼社長の孫正義氏がサプライズ登場した。

(1)(2)に引き続き、会見の全文を掲載する。

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前澤:今日は実は最後にスペシャルゲストをお呼びしています。今回のヤフー社との提携にあたって、大きなきっかけになったお一人を紹介させていただければと思います。

 何かのインタビューで尊敬している社長を聞かれると、必ずその方の名前をあげています。公私ともにお世話になっておりまして、一緒にゴルフをしたこともあります。一緒にお風呂に入ったこともあります。カラオケをしたこともあります。本当に心から尊敬する偉大な経営者であります、ソフトバンクの孫さんを紹介させていただければと思います。孫さん、ぜひご登壇いただければと思います。

孫:なんか漫才のコンビみたいだね(笑)。こんなぴちぴちのチノパン履いたの何十年ぶりだろう。

前澤:社長はZOZOのプライベートブランドのセットを組み合させていただきました。

孫:前から親しくさせていただいていて。「相談にのってください」ということで。「何?」って聞いたら、「新しい人生をもう一度過ごしたいんだ」という話でした。「どういうこと?」と聞いたら、「月に行くんだ」って。「え、どういうこと?」と聞いたら、「ZOZOの社長は引退して、新しい人生過ごしたいんだ」と。「会社どうすんの?」といったところで「そこが相談なんです」と。

 話を聞いているうちに、「ヤフーとZOZOで何か提携してやってみるかね」と二人で話をして。一緒に力を合わせて第二の飛躍をするようにやっていきたいと。しかし文化の違う会社が二つ一緒になってやるっていうのが、「当分前澤くんが社長として株式を譲渡するとかして、当分前澤くんが社長やったほうがいいんじゃない?」と言ったんですけど、「僕はスパッと新しい人生に行きたいんです」と。「月に行くのがそんなに忙しいの?」と、僕も言ったんですけど(笑)。また、(前澤氏が)「訓練もしなければいけないし、彼女とも楽しく生きたいし」と(会場笑)。

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