千葉県内では、11日19時時点で、いまだ約40万軒が停電している。香取市内では信号機が止まったことで交差点で事故も発生している。スーパーでは空になった食料品棚も目立つ。店員は「停電で10度以下の保存が必要になる商品はすべて廃棄した」と話す。次の商品が届くのは13日になるという。


 
 被災地で「最も必要な支援はなんですか?」と聞くと、住民らは口をそろえて、こう答えた。

「とにかく電気がほしい」

 千葉県を中心に続く停電について、東京電力パワーグリッドは11日夕、全面復旧は13日以降になる見通しを明らかにした。復旧の見通しは東電のホームページやツイッターで順次公表するとしている。

(AERA dot.編集部・西岡千史、井上啓太)

【追記】
「杜の家くりもと」には取材後の11日深夜、東京電力の電源車が到着し、復旧作業が始まった。水や食料などの物資も現在は足りているという。