■番外編:村上幸史 144キロ(2015年、横浜スタジアム)


 芸能界最速を上回る速球をみせたのは、2009年の世界陸上で男子やり投げ銅メダリストの村上幸史。TBS「炎の体育会TV」で始球式最速記録に挑むという企画で、本番までの1週間で猛特訓を積んだ。練習では、147キロも投げていたというから、その身体能力の高さは衝撃だ。

■番外編:新庄剛志 145キロ(2008年、福岡ヤフードーム)
 元日本ハムファイターズの新庄剛志が現役を退いて2年後、当時、日本ハムにいた森本稀哲と一打席勝負をするというイベントで、その初球に記録した。対決は、森本がショートゴロに倒れ、新庄の勝利となった。現役時代は、敬遠球をサヨナラ打にしてみせたり、空振りが慣例の始球式ではあえて打ち返すなど、数々の伝説を残してきた新庄。そのスター性は、引退しても健在だった。

 始球式の球速は、公式に記録されているわけではないため、独自の調査となったが、上位の記録を見ると、ここ数年で次々とプロ顔負けの球速が計測されていることがわかる。近年、球速の向上が著しい野球界。始球式でも、今後さらなる記録更新を期待したい。

(AERA dot.編集部/井上啓太)