W杯控える「ラグビーの聖地」、改修で魅力増す一方“おもてなし不足”も

山岡則夫dot.#ラグビー#ラグビーW杯
『ラグビーの聖地』東大阪市花園ラグビー場(花園)。

 9月20日開幕のラグビーワールドカップ(RWC)が開幕直前だ。多くの話題で盛り上がりをみせる中、注目したいのがリニューアルオープンした花園のメイン競技場だ。

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 今大会12会場中、ラグビー専用スタジアムが釜石、熊谷、花園の3つ(神戸、博多はサッカー共用と考える)。なかでも花園は、過去に多くの名勝負が繰り広げられてきた『聖地』だ。

 8月3日には、日本代表とトンガ代表の試合が行われた。

 1929年に開場した日本初のラグビー専用競技場。当初は近鉄が所有していたが、2015年からは地元東大阪市のものとなった。メインの他、サブとなる第2、3という3つのラグビー場を持つ。(第3は陸上競技場兼用)。

 長年、全国高等学校ラグビーフットボール大会がおこなわれているのは有名。

「泣くのは花園だ。花園で勝ってから泣け」

 テレビドラマ『スクールウォーズ』内セリフにもあるよう、高校ラガーメンにとって野球の阪神甲子園球場のようなもの。ラグビーファン以外にも広く知られる存在だ。

「花園は、高校ラガーメンの憧れの地。東大阪のすばらしさを発信する拠点になる。関西、大阪の大きな力として、世界にアピールしていきたい」

 野田義和・東大阪市長が改修記念式典であいさつした通り、素晴らしい箱ができあがった。約72億円かけての大改修は形状は残しつつも、ほぼすべてを新しくした印象だ。

■選手、観客の両方に配慮された大改修

 改修の目玉の1つがLEDナイター照明の新設。仮設だったものから、国際試合開催基準に沿った照度のものがつくられた。

 スタンドは仮設を含め約2万4千席。ピッチ場からスタンドまで高さがあるため、見やすさに優れている。秩父宮ラグビー場のようにピッチと同じ目線ではないが、高さがある分、試合自体は俯瞰で見れる。好みにもよるが、試合内容を楽しみたい人にとってはもってこいだろう。

 そして既存のものに加え、新たに反対側ゴール裏コーナーにも仮設大型映像装置が設置。場内演出のみでなく、ビデオ判定をおこなうことも可能となった。

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「東の聖地」と比べると…

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