中川翔子が不登校の14歳少女にかけた言葉「私は死にたい日を一日ずつ先延ばしにしてきた」 (3/4) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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中川翔子が不登校の14歳少女にかけた言葉「私は死にたい日を一日ずつ先延ばしにしてきた」

連載「ぶらり不登校」

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石井志昂dot.
中川翔子さん(撮影:矢部朱希子)

中川翔子さん(撮影:矢部朱希子)

 その声にまた感激して、とめどもなく涙があふれてきて、ふり絞るように「今日、私は誕生日です。あなたに会えてうれしい」と伝えました。そしたらジャッキーは、きっと撮影で骨折した足を引きずりながら、店の奥へ消えてハッピーバースデーと書かれた花束を持ってきてくれました。

 「生きててよかった」って、その瞬間に思ったんです。それまで「死んでやる」とばかり考えていましたが、すべてがひっくり返りました。

 だからね、人生は何があるかわからないんです。

――【質問者】はい……(泣)

中川:あー、なんていい子なんだ(泣)。

 あのね、今は「うるせえ」と思うかもしれないけど、生きててね。私は10代だったとき、生きる理由はわかりませんでした。理不尽なことや腹が立つことが多すぎて、生きててもくだらないって思っていました。でも「死なないでよかった」って思える日は、あなたにも絶対あります。そのためには、ちょっとでもいいから「自分の好き」を寄せ集めてみてください。

 めちゃくちゃ好きなことばかりじゃなくていいんです。「このチョコ、おいしい」とか、「このゲームは前作よりおもしろい」とか、ほんとにちょっとの「好き」で大丈夫です。

 それをなんとなくでも寄せ集めて、積み重ねていって、いちばんひどい日を乗り越えると「そうでもない日」が来ます。死にたいって気持ちばかりじゃなくて、夕暮れがきれいだなとか、本を読んで夢中になっちゃたなとか、そんな気持ちがすこし和らぐ「そうでもない日」がやってきます。

「そうでもない日」が続いた先に、思いがけない「死ななくてよかった」と思える日が来るはずです。

 これから先も、イヤなことがあるかもしれません。私もジャッキーにあった後、ジャッキー事務所の日本支部に所属したけど1年でクビになったり、尻を骨折したり、悪口をたくさん言われたりして、すごくイヤなことがいっぱいありました。でも、10代のころからかき集めてきた「好き」が私を守ってくれた気がします。「もう死のう」とロープを掴んだ日に猫が寄ってきてくれて気持ちが晴れて救われたこともありました。


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