外国人宿泊観光客も右肩上がりで増加中。新幹線の利用は今後も増えそうだ(C)朝日新聞社
外国人宿泊観光客も右肩上がりで増加中。新幹線の利用は今後も増えそうだ(C)朝日新聞社

 訪日観光客の増加もあって、駅構内で外国人を見かけることが多くなった。とくに路線が交錯し、列車種別も多い首都圏や関西圏では、どの列車に乗っていいのか迷っている外国人も目につく。2020年には東京オリンピック・パラリンピックを控えているので、日本の鉄道に乗りなれない外国人はますます増えそうだ。そこで、外国人に乗り方を尋ねられたり、あるいは積極的に案内してあげたりする場面に遭遇したときの簡単な英語を伝授できればと思う。

*  *  *

 これまで2回に分けて紹介した「駅で使いたい英会話」に続き、3回目となる今回は、日本の鉄道の乗り方に不慣れな外国人のルールやマナーについて、ひと言伝えたくなったときの英会話を紹介する。まずは新幹線や特急列車内での会話から、席のトラブル、車内設備の使い方などについて学んでみよう。

例)指定席券に記された席に着こうとしたら、すでに外国人が座っていたとき

“Excuse me, but I think you sit on the wrong seat.”

「すみません、間違った席に座っているようですが……」

“Would you please let me check your ticket?”

「きっぷをチェックさせていただけませんか?」

“Your seat number 8A is on the window side.”

「あなたの席は8Aですから、窓側ですよ」

“Your seat number 8C is on the aisle side.”

「あなたの席は8Cですから、通路側ですよ」

“Your seat is here.”

「あなたの席はこちらですよ」

 実際には、相手の席を指さして確認すると分かりやすい。また、指定席券を持っていないにもかかわらず、気がつかずに指定席に座っている場合もある。

“This is the reserved seat. If you don’t have the reservation ticket, please go to non-reserved seats.”

「ここは指定席です。指定券を持っていないのなら、自由席に移ってください」

 自由は「free」だからといって、「free seat」などと言っても通じないので、予約されていないという意味の「non-reserved」という語句を使うのがよい。

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