2位:「レッツゴー習志野」千葉・習志野

 夏を2度制覇した経験もある同校だが、野球の実力もさることながらブラスバンド部を中心とした応援は、それを目当てに甲子園に足を運ぶファンもいるほど。「美爆音」と呼ばれる演奏は他の学校にはない異次元のキレを見せる。その中でも、球場全体の雰囲気を飲み込む疾走感あふれるこの曲の魔力は抜群である。

1位:「ヴィクトリー」大阪・PL学園

「魔曲」という概念が生まれる前ではあるが、確実にそれに該当する名応援曲。清原和博と桑田真澄の「K.Kコンビ」ら、高校生離れした怪物選手たちによくマッチしていた。残念ながら同校は暴力事件など度重なる不祥事から事実上の廃部となってしまったが、この曲が再び甲子園に鳴り響くのを夢見るファンも少なくないはずだ。

 今回は数多くあるものから独自でトップ10を選ばせて頂いたが、他にも素晴らしい応援曲が溢れている。それぞれの曲が今後「魔曲」に成長するためには、やはりチームの躍進やドラマチックな勝利が必要である。今大会もそんな場面が生まれることを期待したい。