人気企業担当者に聞く! 「新卒一括採用」の見直しで就活はどう変わるのか?  (1/4) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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人気企業担当者に聞く! 「新卒一括採用」の見直しで就活はどう変わるのか? 

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笠木恵司dot.
※写真はイメージです(写真/Getty Images)

※写真はイメージです(写真/Getty Images)

 近年では3月に会社説明会、6月に選考を解禁というスケジュールでおこなわれてきた「新卒一括採用」。これが見直されることになった。2018年10月に日本経済団体連合会(経団連)は、新卒予定者の「採用選考に関する指針」を21年春入社から廃止すると発表。大学や学生に大きな衝撃を与えた。好評発売中のアエラムック『就職力で選ぶ大学2020』では、採用する側の企業がこの動きをどうとらえているかを取材。ヤフー、東京海上日動火災保険、味の素の3社の担当者に話を聞いた。

【図】大卒求人総数および民間企業就職希望者数・求人倍率の推移

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【ヤフー】
3年前から一括採用を廃止。通年選考で入社時期も4月・10月の2回

「ヤフー」ピープル・デベロップメント統括本部コーポレートPD本部 遠藤禎士さん

 2016年から新卒一括採用をやめて通年採用に変更しました。30歳以下であれば、就業経験の有無を問わず「ポテンシャル採用」に応募できます。時期は年中いつでも構いません。

 通年採用にした理由は、学生にとってベストな採用とは何だろうと考えた結果です。早く就職先を決めて学業に専念したいという学生もいるだろうし、国際的な学会が1月から3月まで目白押しとなるので、そこまで頑張ってから就職を考えたいという学生もいますよね。つまり、早く決めたい学生もいれば、遅くしたい学生もいる。そうしたニーズにきちんと対応しようとすれば、必然的に通年採用になるわけです。

 2年以内の入社なので、大学3年生または大学院修士課程1年の4月から応募可能。基本は早く決めたいと思っているので、固定的な選考プロセスはありません。何度も面接すれば人材が分かるというわけではないのですが、納得いくまで面接はします。

■世界と戦うために、採用も国際標準に

 当社は海外の学生を対象とするグローバル採用も行っているのですが、新卒一括採用や就活解禁日という概念は日本だけ。これでは人材採用市場で世界と戦えません。私たちは日本に上陸したグローバル企業と競合する会社なので、採用もきちんと世界を見据えてやっていく必要がある。そうなると、やはり通年採用しかないとなるわけです。

 入社時期は、4月のほかに10月も選べます。採用人数は事業の方針によりフレキシブルに決めています。というのも、通年採用はやめるタイミングが難しい。たとえば4月入社で3月末まで選考はできないので、あるタイミングで翌年に入社時期をずらすこともあるからです。採用数の目標がないわけではないのですが、リアルタイムでアクセルやブレーキを加減していくということです。参考までに、2019年は4月に459人の新卒が入社しました。


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