6年間交際のDV彼氏と3年前に別れ…でも「恨みが止まらない」 29歳女性に鴻上尚史がはっきり伝えたこととは? (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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6年間交際のDV彼氏と3年前に別れ…でも「恨みが止まらない」 29歳女性に鴻上尚史がはっきり伝えたこととは?

連載「鴻上尚史のほがらか人生相談~息苦しい『世間』を楽に生きる処方箋」

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 許そうとするのではなく、彼の情報を遮断すれば、彼のことを思い出す頻度は間違いなく減るはずです。

 別れて3年間、どれぐらい彼の情報と接していたのでしょうか?

 3年間、まったく接しなければ、ずいぶん、状況は変わったと思うのですが。

 もし、1年間、まったく彼の情報を遮断しても、一日に彼のことを思い出す回数が減らないのなら、精神的なトラウマを疑った方がいいと思います。その場合は、心療内科の受診をお勧めします。

 ちゃんと話を聞いてくれるお医者さんに会うまで時間がかかるかもしれませんが、根気よく探して下さい。

 忘れるための一番いい方法は、もちろん、新たな恋を始めることですが、まだまだそんな気にならないのなら、とにかく、彼のことを一切、考えないこと。

 許そうなんて思うことは、彼のことを考えているということですからね。許そうとか許せないとか思うのではなくて、とにかく、彼に関する思考を頭から追い出すこと。

 美味しいものを食べて、旅行に出て、いろんな小説や映画、演劇、ネットドラマなんか見て、楽しいことで頭をいっぱいにするのです。「彼のことを考えないようにしよう」と思ったら、ダメですよ。そう思ったら、絶対に考えてしまいますからね。「白いワニのことを絶対に考えるな」と言われたら、絶対に白いワニのことを考えてしまうでしょう。

 だから、「彼のことを考えない」ではなくて、他のことで頭をいっぱいにするのです。

 6年つきあって、その後3年悩んで、計9年も、彼にそらさんの人生の時間を使っているんです。もう充分でしょう。

 未来を考えましょう。楽しい未来を。悔しい過去ではなく。大きなことから小さなことまで、いろんな楽しみが待っていると思いますよ。

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鴻上尚史

鴻上尚史(こうかみ・しょうじ)/作家・演出家。1958年、愛媛県生まれ。早稲田大学卒。在学中に劇団「第三舞台」を旗揚げ。94年「スナフキンの手紙」で岸田國士戯曲賞受賞、2010年「グローブ・ジャングル」で読売文学賞戯曲賞。現在は、「KOKAMI@network」と「虚構の劇団」を中心に脚本、演出を手掛ける。近著に『「空気」を読んでも従わない~生き苦しさからラクになる 』(岩波ジュニア新書)、『ドン・キホーテ走る』(論創社)、また本連載を書籍にした『鴻上尚史のほがらか人生相談~息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋』がある。作・演出を手掛けた舞台「地球防衛隊苦情処理係」を上演予定(東京公演:11月2日~24日、大阪公演:11月29日~12月1日 http://www.thirdstage.com/knet/CBKS/)。Twitter(@KOKAMIShoji)も随時更新中

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