巨人・亀井善行 (c)朝日新聞社
巨人・亀井善行 (c)朝日新聞社

 梅雨の長雨が上がると一気に猛暑突入となった7月。セ・パ両リーグでは今季も月毎に「大樹生命月間MVP賞」が選出されている。今回はオールスターブレイクも挟んだ7月のセ・リーグ月間MVPを、8月7日の発表を前に予想したい。

【セ・リーグ投手部門】
濱口遥大(DeNA)

 プロ3年目左腕の濱口遥大(DeNA)が、7月に計5試合に先発登板して防御率1.84をマーク。勝ち星は2止まりだったが、安定感抜群のピッチングでチームの2位浮上に貢献した。

 6月11日のロッテ戦(ZOZOマリン)で今季3勝目を挙げた後に登録抹消となっていたが、7月3日の阪神戦(横浜)で復帰して5回を2安打1失点。続く10日のヤクルト戦(神宮)でも5回4安打2失点と試合を作った。この2試合は白星が付かなかったが、17日の広島戦(横浜)で6回1/3を3安打1失点に抑えて自身2年ぶりの本拠地勝利。ストレートに力強さが戻ると、続く24日の阪神戦(甲子園)でも7回6安打1失点で勝ち投手に。31日のヤクルト戦(横浜)でも6回3安打1失点と試合を作り、自身月間3勝目は逃したが、チームの勝利にしっかりと貢献。7月の5試合で計29回1/3イニングを投げ、打たれたヒットは18本。被打率.184は賞賛されるべき数字だ。

 その他では、山口俊(巨人)がリーグ唯一の月間3勝を挙げたが、月間防御率4.25と失点数が目立つ。最大のライバルは、31日の巨人戦で月間2勝目を挙げて月間防御率もリーグトップの1.74としたジョンソン(広島)だろう。24日の中日戦(マツダ)での1安打完封劇が目立つが、同時に2敗も気になるところ。勝ち星は「同じ」、防御率は「同等」として、濱口の「無敗」の方を評価したい。ジョンソンが受賞すれば2018年7月以来2度目、濱口は初受賞となる。

【セ・リーグ打者部門】
亀井善行(巨人)

 長引く梅雨も、この男のバットが湿ることはなかった。プロ15年目の亀井善行(巨人)が37歳の誕生日を迎えた7月に月間打率4割超えと大暴れした。

次のページ
亀井のライバルとなりそうなのは?